罪 transgression 2004 10 31
キリスト教徒と呼べる者は、多いが、
キリスト教国と呼べる国は、少ない。
ヨーロッパは、こうした罪に気づいたのでしょう。
イエスが、こう言ったのを覚えているでしょうか。
「あなたがたも聞いているとおり、
『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられている。
しかし、わたしは言っておく。
敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。
あなたがたの天の父の子となるためである。
父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、
正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである。」
これを、何と極端なことかと思う人もいるでしょう。
しかし、イエスは、そう言わなければならなかったのです。
あの時代は、あまりにも「正義の実現」や「善悪の区別」が強くなりすぎて、
結果的に、破壊と闘争というものが大きくなりつつあったのです。
だからこそ、「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい」と言う必要があったのです。